講習会・セミナー

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第4回 静岡共同利用機器センター 共同利用機器セミナーのご案内 (終了しました)

静岡大学 静岡共同利用機器センター ゲノム機能解析部では、共同利用機器である次世代シーケンサー(NGS)を活用した受託解析により県内外の研究機関との交流をさらに深め、共同研究ネットワークを拡大させることを目指しております。本年度はロングリード型次世代シーケンサーとその活用事例、関連研究分野に関するセミナーを企画いたしました。皆様のご参加を心待ちにしております。

   

日時: 2024年 2月 29日(木) 10時00分 ~ 11時30分 
場所: オンライン開催(Zoom) 

参加費: 無料

学内外のどなたでもご参加いただけます。


タイムスケジュール:
10:00 開会挨拶

10:03 ゲノム機能解析部 事業紹介

10:10 先崎 寛子 先生 (株式会社オックスフォード・ナノポアテクノロジーズ)

   「ナノポアシーケンサーのご紹介」

2015年から販売を開始したナノポアシークエンサーは、そのケミストリ、ソフトウェアの改良により大幅な精度向上を実現しました。この精度の改良とナノポアシークエンスの従来からの特長により、その応用先がさらに広がりました。製品販売当初からの特長であったロングリードもウルトラロングというさらに長いDNA鎖を読むという改良を遂げました。そして現在ではアルゴリズムの改良によりショートリードも問題なく読めるようになりました。これら様々な製品の情報とナノポアシークエンスの今後のさらなる発展や最新情報についてお話します。

10:35 志波 優 先生 (東京農業大学 生命科学部 分子微生物学科)

   「ナノポアシーケンサーによるシーケンスから解析まで」

Oxford Nanopore Technologies社のナノポアシーケンサーは、一本鎖DNAがタンパク質のナノポアを通過する際の電流変化から塩基配列を解読する一分子シーケンスで、可読塩基長が長いことが特徴である。現在はポータブルなMinIONから、ハイスループットでベンチトップ型のGridIONやPromethION等の複数機種が発売されている。演者の所属施設にはMinIONとGridIONが利用可能であり、これまでバクテリアや真菌のde novoアセンブリやメタ16S等のアンプリコン解析を試みてきた。本発表ではDNAから実際のシーケンスが得られるまでの工程や、その後のバイオインフォマティクス解析について簡単に紹介したい。

11:00 覚張 隆史 先生 (金沢大学 古代文明・文化資源学研究所 考古科学部門)

   「パレオゲノミクスによる人類学・考古学研究の現場」

昨年度のノーベル生理・医学賞は、ネアンデルタール人と現生人類が混血していたことを証明したマックス・プランク研究所のスバンテ・ペーボ博士が受賞された。古い生物試料からのゲノム解析を「パレオゲノミクス」と呼び、様々な生物種を対象にした研究が精力的に行われている。なかでも、ヒトを対象としたパレオゲノミクスは、世界中の人類集団の起源・系統、地域間の移動、混血など、様々な人類学・考古学の研究課題に対して、ゲノム集団遺伝学的な評価を可能にしてきた。本発表では現生生物試料を取り扱う研究者では普段見ることのない、極めて劣化した古代DNA分子を対象とした実験から、NGSで得られた実際のデータ解析の一端について紹介したい。

11:25 フリーディスカッション

11:30 閉会挨拶

 

お申し込み締切: 2024年2月27日(火)

[ お申し込み・お問合せ ]
参加を希望する方は、2024年2月27日(火)までに下記URL あるいは 下記QRコードよりお申込みください。お申し込み締切後にZoom meetingへの参加URLをご連絡いたします。

(注) 下記QRコードを読み取るとQRコード作成サイト(∞Min)のページに移行しますが、10秒ほどで「参加申込フォームのURL発行中」の文字の下に「アクセスする」のボタンが現れますので、そちらから入っていただけますと上記URLと同じ参加申込フォームへと繋がります。

[ お問合せ先 ]
世話人:静岡大学 静岡共同利用機器センター ゲノム機能解析部 兼崎
E-mail:gene.lab[*]adb.shizuoka.ac.jp ( [*] を @ に変更してください)